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地獄でホットケーキ、あるいは。 [語学]

お盆ですね。

地方によっては違う日にちになるようですが、お盆休みとして休むのは今週が一番多いのではないでしょうか。

この時期だけ仏様に手を合わせる神妙な心地になる方もいるでしょうね。

ま、そうでなくても、博物館、京都・奈良の古刹で「古き仏たち」を観るのはいいものです。和の仏たち・・。

和仏・・・。

仏に一方ならぬご興味と愛情を抱いていた方が、ある書物を見つけさっそくご購入!

その方は

「わぼとけじてん」

とその題名を読んだのですが、 

その「和仏辞典」は「わふつじてん」と読む、日本語-フランス語の辞典だったのです。

ですが、その方はせっかく買ったのだから、と潔く(?)方向転換をなさり、フランス語の学習者となられたとのこと。

フランス語教師の故金子先生から伺った話です。あ、でも、金子先生ご自身ではないのですよ。

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油断、自動改札編。 [語学]

みかんがスーパーに出回りましたね。秋をひたひたと感じます。

みかんは手軽にビタミンCを取れるし、安価ですからうれしい。ただネットで買うから、重くてかさばりますね。そこが困ります。

自動改札をくぐる時とか、荷物をたくさん持ってると、モタモタしちゃいますし。

フランス語教師の金子先生からうかがった話です。

滞日中のあるフランス人女性がお茶の水駅あたりで、自動改札を通過しようとします。前の年配の男性が荷物一杯で、モタモタしてくぐりぬけられない。イライラした彼女は、

「いそげーつーの、おっさん!」(Depeche-toi,tonton!←tontonよりひどい言い方をしたようですが失念)

ともらしますと、当の男性はすっと身を引いて、

「お先にどうぞ、お嬢さん♪」(Apres vous,mademoiselle♪)

とお答えになり、彼女は真っ青になったそうです。

ではまた!


全身フランス語教師―フランス語の音編。 [語学]

「水玉カフェ」にも何度か登場していただいている金子先生は、よく名フレーズを考え付いてらしたものでした。

生徒が苦心のすえ、できなかった音を発音すると、「よくできた!」とお褒めになったあと、

「どこに出しても恥ずかしくない音だったですよ!」

と言ってくださいます。生徒のみんなと「どこにだすんだろねー?」「うーん?」なんて、軽口を叩いたものですが。

今思えば、そうやって生徒のモチベーションを高め、学習意欲を高めてくださったのです。また、音の大切さも教えてくださいました。

フランス語の音の大切については、

「人形は顔が命、フランス語は音が命」

が口癖。言われた当初はただ笑っていたものですが、今はその重みがずしりと増すばかり。

で、軽佻浮薄なワタクシはまたしても活用。

職場で女性が一人づつ演壇にあがってみんなの前で一言述べるという場がございました。ホテルの宴会場を貸切り、お偉いさん方もいらほら。そこで、まあ、「がんばります」みたいなことを述べるんですよね。

いざ始まると、一言どころか「あ、あとそれから」と話を続ける方は案外多く、みんな個性的に自分と仕事を語ります。

ワタクシの番になったので、「人形は顔が命、(電話対応業務主体の)ウチのチームは声が命!」。続けて、

「顔はこの際どうでもいいんですっ!」

とまくしたてておきました。ではまた!

※訂正:フランス語は顔が命、と書いてしまいましたが、音が命です。お詫びして訂正します。金子先生ごめんなさい!!!

 


全身フランス語教師―しるこ編。 [語学]

巨大なページがめくられたみたいに、季節は夏から秋になりましたね。

物憂い。トラークルの詩集とか読んじゃったりして。

そろそろ学園祭もはじまるんでしょうかねえ。大学生の頃、学園祭でお店をやりましたが、しるこ屋になり、店のネーミングを不肖ワタクシが考えて、見事通ったのが、

「しるひとぞしるこ」。

学生の頃から、いや幼少のみぎりより、駄洒落、オヤジギャグに従事していたんですね、つくづく。

しること言えば、金子先生が教えてくれたエピソードを紹介しましょう。

ある女性二人連れが甘味屋に行き、しるこを注文しました。二種類ありますが、二人とも違ったのを頼むことにします。甘味屋で女性を観察すれば、十秒でわかりますが、ほとんど全員話に夢中です。

このお二人も例外ではなく、店員さんがしるこ二種を持ってきた折も、そんな風情。店員さんはやや声を張り上げ気味に質問します。「田舎(しるこ)はどちらですかぁ?」

すると、年配のマダムが、

「群馬です」

とお答えになったそうです。ではまた!


全身フランス語教師―大学編。 [語学]

フランス語の発音は美しいけど、難しい。ですので、金子先生の授業では「発音と書取」の授業をとっていました。

書取用に詩をもちいることもしばしば。先生が詩を読み上げ、生徒たちは書き取るために全身を耳にします。正確に聞き取り書こうと必死ですが、先生の朗読が流れているあの時間は、

世界でもっとも幸福で美しい瞬間だった、

と懐かしみを抱いて、今では思います。

理解のために、名翻訳家の堀口大學さんの翻訳を紹介してくれたことがあります。「文法よりも詩的真実をね」と先生は付け加えていましたが。

で、先生が教えてくれたエピソードによると、堀口さんのことを名前の通りに解釈して、

大学の願書を送った人がいたそうです!

ではまた!


全身フランス語教師―噺家編。 [語学]

金子先生の話を続けます。

先の記事「全身フランス語教師―お寿司屋編」のように、先生は愉快なエピソードをよく開陳してくれました。そうやって、生徒をさんざん笑わした後に、話は深いところへ進み、「今大事なこと、言いましたよ」とぐっと注意を喚起します。

ただウケ狙いではなく、緻密に計算し演出の味わいさえ加えて、学びへと導いたのです。

緻密な計算。

それは愉快な話をした時にも、充分働いていました。すごくおかしい話でも、先生はケタケタ笑いながら話したりしません。ひーひー笑う生徒につられずに、圧倒的なオチまで話しきる。

この「語り」、なにかに似ているとおもいませんか?

そう、落語の噺家ですね。先生はフランス語習得に誘導するために、噺家のスタイルも真似したのでしょう!

とはいえ、もともと三の線がお好きだとご自分でもおっしゃっていました。なにせ、先生が小学生の時、担任に「尊敬する人は?」と質問され、

「林家三平さんです!」

と答えて、怒られちゃったそうですから。ではまた!


全身フランス語教師―お寿司屋編。 [語学]

全身フランス語教師―まむし編」で登場した金子先生からうかがったお話です。

さて,フランス語はHの音を発音しません。ヒロミ(HIROMI)はイロミ(IROMI)、タヒチ(TAHITI)はタイチ(TAITI)、ホテル(HOTEL)はオテル(OTEL)に。別人格、別の場所、別の建物みたいな印象ですよね。

でも、Hはフランス人にはなじみのない音なので、発音しないし、こと足りる。けど、日本では・・・?

日本でHを発音できないと、さまざまな悲喜劇がおこりそうですよね。滞日フランス人で、日本語習得に熱心なある方がHの音が発音できるようになりました。

新しい道具は箱から出して使ってみたくなるもの。

さっそく、Hの音をつけて日本語で話してみます。それはお寿司屋さんでのこと。その方は勇んで、カウンターで注文を日本語で挑戦。

「EBI KUDASAI](エビ クダサイ)

と言いたいところを、せっかく発音できるようになったHを冒頭につけて、

「HEBI KUDASAI」

と発音したそうです。ではまた!

 


全身フランス語教師-まむし編。 [語学]

大好きなフランス語の金子先生について、書いていこうと思います。

亡くなる今年まで約六年、教わってきました。本当にすばらしい先生でした。

言葉が干上がる、ってこういう瞬間でしょうか。先生のすばらしさ、全身をフルに使って、フランス語を教えていこうとするあの情熱を書き表す言葉も表現も、わたしの手に余ります。

ですが、今しばらくお付き合いください。

同じ教室に、陶然となるような発音をする生徒さんがいました。秘訣を伺うと、「金子先生がね、『まむしの金子です』って、とことん教えてくださったの。発音を録音したテープを何回も出して…」とおっしゃいました。

まさしくそうです。先生は教えるのをあきらめる、ということを知りません。常に生徒の可能性を信じ、引き出し、上達に導いたのです。

まむしの金子。かっこいいなあ。

そこまで言い切った「重み」はとてもまねできないものの、ワタクシもさっそく活用。「まむしの**です、締め切り過ぎてますよ~」と名乗り、回答をよこさない営業さんを追い掛け回したのでした。出かける営業さんの前に立ちふさがったり、パーテーション一枚分の距離、全力ダッシュして追いかけたり。

しまいには、回答をよこさなかったタチの悪い営業さんたちから

「あ、まむしの**だ」「まむしが来た」

と、別件でうかがっても、呼ばれることに。ふえーん。

しかし。

コンビニ、マクド、またはスタバ」で取り上げたように、日本語は省略語が大好物です。ついには、

「マム**」

と呼ばれ、家庭的な雰囲気さえただよわす結果となりました。ではまた!


翻訳四苦八苦、大学編。 [語学]

前回記事「翻訳四苦八苦」に引き続き、翻訳のネタにお付き合い下さい。

 ワタクシは大学では国文科におりました。国文科の学生は「外国語が苦手だから」という理由で専攻を選ぶ傾向にあるようです。悲劇的にも第一、第二外国語を選び、習得する運命は付いてまわるのですね。ちょっとでも外国語が得意な方のノートは、隣組(戦時中ではない)までコピーが行き渡ります。

だから、授業中も推して知るべし。

先生方も心得たもので、あまり期待をしません。

が、一人、ブライアン(あだ名、ブライアン・ジョーンズに髪型が激似)先生も、ご指導が楽しまれたと思う時が。

それは、シロクマ君(仮称)が当てられた時です。シロクマ君は、五月人形のようなマロ的御尊顔ととても同年代とは思えない落ち着きぶりで印象的なお方でした。ちなみに、うちのクラスには、やたらと落ち着いた同級生がいまして、彼らが集って学食などで食事する姿は、タイムトリップの「風情」すらありました。

さて、シロクマ君、文法的にはまったく間違いはなく訳されたのですが、語彙はふるっていました。

GENTLEMANを、

「益荒男(ますらお)」、

SERVANTを、

「端女(はしため)」

と訳されたからです。

ブライアン先生は悶絶しながらも結構喜んでいたのは、造語がはなはだしいジョイスの専門家だったからかもしれません。

ではまた!


読み間違いの迷宮。 [語学]

漢字がなかったら、日本語って一文が恐ろしく長くなると思いませんか。

そう考えると、漢字って大したものです。意味も見て分かるし。大陸=大きな陸、ですものね。これは、フランス語教師の故金子先生が教えてくださいました。

けど、そのありがたーい漢字を、ワタクシは正しく読めていないんですね。いろいろと前科があり、黙示録を「だんじろく」(コッポラもびっくり!)、背徳者を「せとくしゃ」(ジイドもびっくり!)、と目を覆うばかりの惨状です。

情けないんですが、血筋なのかもしれません。というのも、いとこがごくごく(飲み物じゃないですよ)幼い頃、日東紅茶を、

「ひひがしべにちゃ」

と読んでしまったからです!

ではまた!


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